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検査技師の窓口
働き方

臨床検査技師のやりがいとは?
やりがいだけでは続かない

けいた公開 更新

臨床検査技師のやりがいって、何なんでしょうか?

預かっているのは患者さんの検体です。血液も、尿も、組織も。そこから出した数字で診断がつきますし、薬の量も決まります。一つ取り違えれば、その人の治療が変わります。

こわいのは間違えることだけではありません。エコーや細胞診なら、見逃すほうがこわいです。そこに写っていたがんも、見逃せば報告書には載りません。載らなければ、見つからないまま帰っていくことになります。

それだけのものを毎日扱っているわりに、給料がめちゃくちゃいいかというと、そうでもないですよね。じゃあ何がやりがいなんだろう。働きながら、ずっと引っかかっていました。

感謝されていないのではなく、言われていないだけでした。

みき

採血管を取り違えたらどうしよう、っていまだに思うんですよね。それくらい重いものを扱っているのに、お給料はそれほどでもないですし。

けいた

分かります。それだけ背負っていて、じゃあ何がやりがいなんだろうって、ぼくも考えたことがあります。

この記事でわかること

  • SNSで「陽の目を見ない裏方」と書いた投稿に、返信が数百件ついた
  • 返信していたのは、患者・医師・病棟の看護師
  • 感謝されていないのではなく、言われる機会がないだけ

SNSで伸びていた投稿

その答えらしきものを、SNSで見かけました。

Threadsに流れてきた投稿です。ある臨床検査技師が、こんな話を書いていました。

顕微鏡を覗いていて、悪性を疑う細胞を見つけた。それが早期発見につながって、内視鏡で取れた。そういう一件です。

この投稿に、返信が数百件つきました。愚痴でも給料の話でもなく、仕事の話です。

返信欄に並んだもの

おもしろいのは、返信していた人たちです。

患者さんから。医師から。そして、病棟の看護師から。

みき

えっ、感謝されてたんですか!

けいた

されていたんですよね。ただ、こちらには届いていなかった。

こんな人ばかりではない

ここまで読んで、そんなにきれいな話かな、と思った人もいるはずです。

パニック値を電話して、面倒くさそうに返されることはあります。言い方のきつい人もいます。こちらは決められたとおりに報告しているだけなのに、なんとなく嫌な気持ちで受話器を置く。そういう日もあります。

だから「みんな感謝している」とは書けません。そういう人もいる、というだけの話です。

言われていないだけ

ここが、この話のいちばん大事なところだと思っています。

感謝されていないわけではありません。言う機会がないだけです。

検体検査なら、患者さんと会いません。パニック値を電話しても、返ってくるのは「ありがとうございます、先生に伝えます」で終わりです。その先で何が起きたかは、こちらには返ってきません。

医師も看護師も、わざわざ検査室まで来て「あのとき助かりました」とは言いません。目の前の仕事が続いているからです。

それと、これは職場の距離にもよると思います。

大きい病院ほど、検査室と病棟は遠くなります。顔も名前も知らない相手に、わざわざお礼を言いに来る人はいません。小さい病院なら廊下ですれ違うので、その場で言われます。

さっきの投稿に返信が集まったのは、たぶん「言われない側」にいる人が多いからです。

やりがいでは続かない

とはいえ、やりがいだけで続けられるかというと、それは別の話です。

やりがいがあることと、金額や職場が見合っているかは、分けて考えたほうがいいと思います。「やりがいがあるんだから我慢しろ」は、こちらが自分に言う言葉ではありません。

給料のほうの話は、別の記事に書きました。

伝わっていないだけ

  • SNSで「陽の目を見ない裏方」と書いた投稿に、返信が数百件ついた
  • 返信していたのは患者・医師・病棟の看護師
  • 病棟の人いわく「たぶん直接言われたこともないと思うけれど」
  • 感謝されていないのではなく、言われる機会がないだけ
  • 面倒くさそうに返されることもある。届くかどうかは職場の距離による
  • ただし、やりがいと金額は分けて考える

よくある質問

Qやりがいを感じられないのですが、向いていないのでしょうか?

部門にもよると思います。検体検査は患者さんの顔が見えないので、実感しにくいのは自然です。向き不向きというより、届いているかどうかが見えにくい仕事だということかなと。

Q患者さんから直接感謝されることはありますか?

生理機能検査なら患者さんと会うので、言われることはあります。検体検査だとほぼありません。ただ、見えていないだけで届いてはいます。

Qやりがいがあれば、給料が安くても我慢すべきですか?

それは別の話だと思います。やりがいがあることと、金額が見合っているかは分けて考えたほうがいいです。給料のほうは別の記事に書きました。

けいた

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、あなたの場合はどうなのかを見ておきませんか。

検査室の話は、
ブログには書きにくいです

LINEでは、記事に書きにくい職場と仕事の話をしています。

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けいた(イラスト)

この記事を書いた人

けいた

臨床検査技師/30代・男

検体検査からはじめて、いまはエコー。心電図検定1級・心電図専門士・超音波検査士(循環器)を持っています。カテーテル室も救急も、ひととおりやってきました。医療従事者向けの心電図講座も運営しています。

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