本文へ移動
検査技師の窓口
お金のこと

臨床検査技師で年収1000万円は
1%未満です

けいた公開 更新

臨床検査技師で年収1000万円。一度は考えたこと、ありませんか?

僕もあります。「目指す方法6選」みたいな記事はいくらでも出てくるのに、実際に何人が届いているのかを書いたものは、見たことがないんですよね。

給料を金額ごとに分けた表があったので、数えてみました。けっこうな数字が出てきます。

月80万円以上は0人でした。分布から数えてみます。

みき

1000万円もらってる検査技師って、本当にいるんですか?

けいた

数えてみたんですけど、なかなか厳しい数字でしたね。一緒に見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 毎月の給料が80万円以上の人は0人
  • 60万円以上でも900人。全体の1%
  • 統計からは「どんな人か」までは分からない

月80万円以上は0人

賃金構造基本統計調査に、臨床検査技師9万710人の給料を金額ごとに分けた表があります。残業代や夜勤手当を抜いた、毎月決まって出る分です。

上のほうだけ抜き出すと、こうなりました。

毎月の給料が高いほうの人数(令和7年)
毎月の給料人数割合
50万0千〜54万9千円780人0.9%
55万0千〜59万9千円10人0.01%
60万0千〜69万9千円710人0.8%
70万0千〜79万9千円190人0.2%
80万円以上0人0%

厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査(職種別・所定内給与額階級別)。男女計・企業規模10人以上。

元データ

いちばん下の行を見てください。80万円以上は0人です。

みき

0人ってことは、一人もいないってことですか!

けいた

この調査に答えた9万人のなかには、ということですね。全国に一人もいないと言い切れるわけではないですけど、この数字のうえでは出てきません。

1000万円に必要な月給は

では、年収1000万円にはいくら必要なのか。賞与をどう見るかで変わります。

賞与が平均どおり(年85万5千円)なら、月給は76万2千円。賞与が4.2か月分もらえる職場なら、月給61万7千円で届きます。

つまり、毎月60万円台から上にいないと、話が始まらないということです。

900人しかいない

もう一度さっきの表を見てください。毎月60万円以上の人は、710人と190人を足して900人。全体の**1.0%**です。

100人の検査技師がいたら、そのうち1人。そこからさらに、賞与の条件がそろった人だけが1000万円に届きます。

けいた

「不可能です」とは言いません。ただ、方法を6つ並べて「目指しましょう」と書くのは、ちょっと無責任かなと思っています。

自分の検査室を見回す

1%と言われてもピンと来ないと思うので、ひとつやってみてほしいことがあります。

自分の検査室を見回してみてください。主任、技師長、その上。何人いますか?

検体検査も生理機能検査も含めて、部門をまたいで数えても、そんなに多くないはずです。そのなかで、毎月60万円以上もらっていそうな人が何人いるか。

みき

……うち、技師長がひとりだけですね。

けいた

そういう職場、多いと思います。1%というのは、だいたいそういう数字です。

その900人がどんな人なのかまでは、この調査から分かりません。役職も勤め先の種類も出てこないので、技師長なのか、検査センターの管理職なのか、企業にいる人なのかは、統計の外です。

それでも目指すなら

ここまで読んで「やっぱり無理か」と思った人もいると思います。ただ、0人ではなく900人はいるわけです。

正直に言うと、給料だけを理由に1000万円を目指すなら、臨床検査技師である必要はないと思っています。この資格でやりたいことがあって、そのうえで上を狙うなら、道はあります。

技師長、企業の管理職、検査センターの開設、大学に残る、掛け持ちで稼ぐ。5つの道それぞれに何が要るのかは、別の記事に書きました。

数えてみた結果

  • 毎月の給料が80万円以上の人は0人
  • 60万円以上は900人。全体の1.0%
  • 年収1000万円には、月給61万7千円〜76万2千円が必要
  • その900人がどんな人かは、統計からは分からない
  • 0人ではない。900人はいる。道は5つある

よくある質問

Q副業を足せば届きますか?

この数字は本業の給料なので、副業は入っていません。ただ、足りない分を副業で埋めるとなると、それはもう別の仕事をしているのに近い金額になります。

Q大学病院の技師長なら届きますか?

統計に役職別の金額はないので、そこまでは分かりません。分かるのは、毎月60万円以上もらっている人が全体の1%だということだけです。技師長が全員そこに入っているとは限りません。

Qこの数字はいつのものですか?

令和7年(2025年)の賃金構造基本統計調査です。毎年出るので、新しいものが出たら数え直します。

けいた

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、あなたの場合はどうなのかを見ておきませんか。

給料の話は、
ブログには書きにくいです

LINEでは、記事に書きにくい給料と職場の話をしています。

合う転職先を見る(1分)

6問・約1分。答えはその場で出ます。

けいた(イラスト)

この記事を書いた人

けいた

臨床検査技師/30代・男

検体検査からはじめて、いまはエコー。心電図検定1級・心電図専門士・超音波検査士(循環器)を持っています。カテーテル室も救急も、ひととおりやってきました。医療従事者向けの心電図講座も運営しています。

くわしいプロフィール →