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臨床検査技師と心電図検定。
給料は変わりませんでした

けいた公開 更新

資格を取れば給料が上がるんじゃないか。そう考えたこと、ありませんか?

臨床検査技師が受けられる検定や認定は、いくつもあります。心電図検定はそのひとつで、誰でも受けられて、4級から1級まで分かれています。

僕が受けたのは1級です。下の級から順に、ということはしていません。先に言ってしまうと、給料は1円も変わっていません。

ただ、取ってよかったと思っています。変わったのは、職場での扱いのほうでした。

給料は変わりませんでした。変わったのは、聞かれる回数です。

みき

資格を取ったら手当がつく、みたいな話ってありますよね。心電図検定はどうなんですか?

けいた

僕の場合は、まったく変わりませんでした。ただ、職場での扱いは変わりましたね。

この記事でわかること

  • 心電図検定は誰でも受けられる。4級から1級まで
  • 1級を取っても、給料も配置も変わらなかった
  • 変わったのは、職場で心電図のことを聞かれる回数

心電図検定とは何か

日本不整脈心電学会がやっている検定です。臨床検査技師でなくても受けられます。

日本不整脈心電学会「実施要項・お申込み」第12回(2026年度)心電図検定試験(2026年9月14日に確認)

元データ

要項にはこう書かれています。

心電図に興味をもつ方であれば、どなたでも受検できます。※どの級からでも受検できます。

学会員である必要もありません。級は4つに分かれていて、検定料はこうなっています。

心電図検定の級と検定料(第12回・2026年度)
位置づけ検定料
4級基礎5,000円
3級初級6,000円
2級中級8,000円
1級上級10,000円

第12回は2026年12月に、札幌から福岡まで13会場で行われます。合格発表は2027年2月です。全級の併願はできません。

なぜ受けたのか

受けたのは、入職して3年目か4年目のころです。当時はまだ心エコーを始めていなくて、心電図と採血が主な仕事でした。循環器に強い病院だったので、心電図に異常所見が見られる患者さんも多かったんです。まずは自分の知識を上げたい、というのが最初の理由でした。

正直に書くと、もうひとつ理由があります。先輩に質問すると詰められるような環境だったんですよね。ちゃんと学んで、根拠を持って説明できるようになりたかった。そっちのほうが大きかったかもしれません。

みき

あー、聞きに行くのが怖い先輩、いますよね。

けいた

いるんですよ。だから「聞かなくても分かる」状態を作りにいった、という感じでした。

給料は変わらない

ここは正直に書きます。給料も、配置も、ほぼ変わりませんでした。

資格手当がつくわけでもなく、担当が変わるわけでもありませんでした。

資格の記事を読んでいると「年収アップにつながる」と書いてあるものを見かけますが、少なくとも僕の職場ではそうなりませんでした。職場が手当を出すかどうかで決まる話なので、そこは求人票を見たほうが早いと思います。

給料そのものの話は、臨床検査技師の年収は半分以上が月20万円台にまとめています。

聞かれる回数が増えた

では何が変わったか。心電図のことを聞かれる回数です。

心電図に対して自分の意見を言えるようになってから、職場で聞かれることが増えました。先輩の技師からも「それも知っているんだ」というふうに見られていたと思います。

ホルター心電図の解析でも、迷う人はけっこういます。そこで自分の意見を言えるようになって、後輩に教えることもできるようになりました。

聞かれるようになると、そのぶん調べます。調べるからまた聞かれる。そこで立ち位置が変わっていくのだと思います。

心電図専門士はまた別

同じ学会に、JHRS認定心電図専門士という認定もあります。名前のとおり、こちらは検定ではなく認定です。

こちらは、心電図が読めるだけでは足りませんでした。検査そのものを理解している部分も必要だったので、そこの勉強にもなりました。

取ってからは、12誘導を取ったときに、医師へより詳しく説明できるようになりました。

止められたのは1回だけ

じゃあ取るべきか

給料を上げる目的なら、期待しないほうがいいと思います。 手当が出る職場もありますが、出ない職場のほうが多い印象です。

  1. STEP1心電図を毎日見ているなら、取る価値はある聞かれる側に回れます。そこから調べる量が増えて、さらに聞かれるようになります。
  2. STEP2生理機能検査に行きたいなら先に取る配置はすぐには変わりませんが、希望を出すときの材料にはなります。
  3. STEP3手当が目当てなら、求人票を先に見る資格手当は職場が決めるものなので、受ける側ではどうにもなりません。

僕の場合は、心電図をやっていたことで心エコーを始めたときの入り方も違いました。解剖のところが頭に入っていたからです。そういう回り道の効き方もあります。

給料は変わらない

  • 心電図検定は誰でも受けられる。学会員でなくてもよい
  • 4級5,000円から1級10,000円。全級の併願はできない
  • 1級を取っても、給料も配置も変わらなかった
  • 変わったのは、職場で心電図のことを聞かれる回数
  • 運動負荷の禁忌にオーダーが入ったとき、根拠を持って止められた
  • 心電図をやっていたことで、心エコーの入り方も変わった

よくある質問

Q何級から受けるのがいいですか?

どの級からでも受けられます。臨床検査技師なら、業務で心電図を見ているかどうかで決まると思います。毎日見ているなら2級から、これから始めるなら3級からが現実的です。

Q資格手当はつきますか?

職場によります。僕のいたところはつきませんでした。求人票に書かれていることもあるので、転職のときに見ておくといいと思います。

Q取っても意味がないということですか?

逆です。給料は変わりませんでしたが、職場での立ち位置は変わりました。そこを目当てにするなら、取る価値はあると思っています。

けいた

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、あなたの場合はどうなのかを見ておきませんか。

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この記事を書いた人

けいた

臨床検査技師/30代・男

検体検査からはじめて、いまはエコー。心電図検定1級・心電図専門士・超音波検査士(循環器)を持っています。カテーテル室も救急も、ひととおりやってきました。医療従事者向けの心電図講座も運営しています。

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